大好評連載中！『じゃない方、だけど愛され婚～契約婚の相手は一途すぎる社長』は、
マッチングアプリで連敗中の主人公・園花がイケメンでハイスペな榊社長と出会い、
恋を実らせていくシンデレラストーリーです。
「応援したくなる！」「幸せになってほしい！」と園花に共感する読者が続出中の本作。
作者である田村よもぎ先生に、本作にまつわるエピソードをたっぷりとお伺いしました♪

今回のインタビュアーは、担当編集のYです。
まずは田村先生が漫画家になった、きっかけを教えてください。

小学生の頃から漠然と漫画家になる夢を抱いていました。親に『りぼん』を買ってもらって、よく読んでいました。

長く漫画家になる夢を抱き、いくつかの漫画賞にも応募をしましたが、なかなか芽が出ず…。漫画家になる道は現実的ではないのかなと思い、夢を諦めようとしていました。そして、妊娠したのをきっかけに、「これで最後の挑戦にしよう」と漫画賞に読み切り作品を応募したんです。ラストチャンスだと思って制作に取り組んだからか、作品にも熱がこもり、結果的に賞をいただいて漫画家デビューを果たすことができました。「ちょっとしたチャンスを絶対に逃さないぞ！」という気持ちでやってきたことが、最後に実を結んだのだと実感します。

もし、インタビューを読んでいる人の中に漫画家を目指している方がいたら、諦めないで描き続けてほしいなと思います。

続いて、本作のお話しをお伺していきたいと思います。
お気に入りのキャラと、そのキャラを描く上でのこだわりを教えてください。

連載が始まった当初は、本作のフレネミーである美雛がお気に入りでした。キャラが立っていて描きやすく、読んでいても分かりやすいキャラだと思います。
作品を描き進めるうちに、次第に主人公の園花をひとりのキャラクターとして可愛らしいなと感じるようになり、最近は園花が一番のお気に入りです。ひたむきな園花の頑張りを、私自身、作品を描きながら応援しています。

園花を描く上でのこだわりは、服装ですね。キャラ決めの際に担当編集のYさんからアドバイスをいただき、恋している女の子特有の「オシャレを頑張っている感」を出せるように、こだわって描いています。自分に自信がないけれど、恋をしようとオシャレを頑張っている。そんな健気な姿が表れる衣装選びを心がけています。

対する美雛の服装は、今っぽい「こなれ感」を意識しています。アクセサリー使いからも、自分を可愛く見せる方法が分かっている、自分に自信がある雰囲気が表れるように考えながら描いています。
女性キャラのファッションに関しては、今も継続してネットでリサーチをしています。

お気に入りのシーンや描いていて楽しいシーンはありますか？

主人公の園花とヒーローの榊が物理的にも心情的にも接近するシーンが、描いていて一番楽しいです。第1話の、「俺の婚約者になってくれ」と落ち込む園花に榊が手を差し伸べるシーンや、

第3話で園花の顔の汚れを榊が拭うシーンなど、少女漫画らしいときめき感に満ちた大きなコマは描いていて胸が高鳴ります。

どんな時に作品のアイデアが思いつきますか？

0から1を生み出している感覚はなくて、日常で起きたちょっとした出来事を膨らませてアイデアを得ています。
例えば、人から嫌だなと思うことを言われてしまった時は、「この人はなんでそんなことを言うのだろう？」「もしかしたら、自己肯定感の低さの裏返しなのかな？」と、相手の心情やバックグラウンドを想像して深掘りしてみます。日常のネガティブな出来事も、本作ではヒール役の美雛に昇華できるので、リアルな声としてエピソードに盛り込んでいます。美雛の言動は、やはり漫画なので現実よりは大袈裟に描かれていますが、嫉妬心やマウントを取りたくなってしまう気持ちは誰しもが持ち得る感情なので、共感につながるのだと思います。

漫画制作の合間に夢中になっている趣味はありますか？

漫画を描いている以外の時間は、「お母さん」の生活です。制作の合間は家事と育児に追われ、なかなか趣味の時間を作れずにいます。

けれど、やはり漫画家としてインプットをしたい気持ちがあり、最近は作画作業中にオーディオブックを聴いています。小説の読み聴かせやラジオを聴いて、どうにかして耳から情報を取り入れ、漫画家の肥やしを増やそうとしています。

時々によってジャンルはさまざまですが、恋愛ストーリーを聴きながら作業をすると、どうしても作品がそれに引っ張られてしまうので、ほかジャンルの作品を聴くことが多いです。江戸川乱歩の短編小説などミステリー作品からも、ストーリー展開やキャラ作りを学べます。趣味の時間を作れないが故の苦肉の策ではありますが、隙間を見つけてはオーディオブックを聴いて、漫画家としての成長の糧にしています。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします！

たくさんの漫画作品がある中、本作を読んでくださって本当にありがとうございます！
もっともっと読者の皆さんの「面白い」に届く作品をつくりたいと思いますので、これからも応援をよろしくお願いいたします！

園花と同じく、先生の漫画制作に対するひたむきな姿勢が見えたインタビューでした。
田村よもぎ先生、ありがとうございました！
美雛に邪魔をされながらも、少しずつ心を近づけていく園花と榊。
二人の今後に、ぜひご注目ください♪

☆作品はこちら↓

☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp