鬼条院家の花嫁~鬼に見初められた没落令嬢~
「美味い…鬼の妻として相応しい味だ」没落した家族を救う唯一の方法は、鬼に嫁ぐことでした――。伯爵令嬢の咲耶子は、父親が事業で失敗し一夜にして没落。そんな咲耶子の元に持ちかけられた縁談は、粗暴な男と噂の鬼条院侯爵からのものだった。借金も肩代わりしてくれるという話に、やむを得ず縁談を受ける咲耶子。しかし輿入れの日、旦那様として目の前に現れたのは、黒々とした大きなツノと金色の目を持つ”鬼”だった…。今更逃げ出すなんてできない。覚悟を決めた咲耶子と鬼の旦那様との禁断の新婚生活が始まる――。