涼しい顔して心の中では変態妄想！？
『ドライな同期の溺愛癖』は、
匂いで他人の心を読み取る特殊能力を持った主人公・花澤彩芽と
無表情で潔癖な無臭の同期・宮嶋翠の二人を描いた恋愛作品です。
宮嶋くんのギャップにやられちゃう読者が続出中の本作。
大好評につき、作者・碧依ぺき先生へ直撃インタビューを敢行しました♪

今回のインタビュアーは、担当編集のTです。
先生は前作の『正ヒロインに転生した特権で、推し(クズ男)を国王にします』が商業デビュー作であり、
今作『ドライな同期の溺愛癖』は連載2作品目となります。
デビューからこれまでを振り返ってみて、いかがですか？

正直なところ、デビューできたこと自体がビックリでした。
商業で漫画を描くのは初めてだったので、もう無我夢中でしたね。
いろいろと試行錯誤を重ねてきましたが、今こうして連載を続けることができて本当に良かったと思います。

商業デビューするまでは、どのような活動をされていたのですか？

二次創作と、あとは学校のサークルや部活動で漫画制作を行なっていました。
同人活動で初めて出した作品が編集者の目にとまり、声をかけていただいたのが商業デビューのきっかけです。
発表したものを除けば、シャーペンで描く程度の個人的な趣味としての創作活動をずっと続けていました。
小学校の卒業文集にも、「将来の夢は漫画家」と書いていましたね。

小さな頃から思い描いてきた夢が、今まさに叶っているのですね！
サークルではどのような活動をされていましたか？

大学の漫画研究部に所属して、文化祭の時に販売する部誌を制作していました。
印刷に関する注意事項であったり、一冊の本をつくる流れであったり、
漫画制作における基礎知識はサークルの先輩たちから教わりました。

サークルの部誌に掲載したのは、どういったジャンルの作品だったのですか？

部誌は文化祭へ来たお客さんがお金を払って買ってくださるものなので、
そこでは二次創作ではなくオリジナル作品を描いていました。
オリジナル作品と言っても、4ページから参加オッケーの気軽な雰囲気で、
その時々にネタを考えて制作していました。
大学一年生の時は、当時オリジナルキャラクターとして友達と作っていたアイドルキャラをベースに短い作品をつくり、
二年生の時は和風ファンタジーの作品を描きました。

前作もですが、やはりファンタジー作品がお好きなのですね。

そうですね。ガチガチの現実的なお話よりは、
今作のように「相手の匂いから心が読み取れる」といった、
ちょっとしたファンタジー要素を感じる作品の方が好みかもしれないです。

漫画家を目指す上で、影響を受けた作品はありますか？

小中学生の頃は、天野明先生の『家庭教師ヒットマンREBORN！』に影響を受けました。
天野先生が描く美麗な画面に憧れて、つけペンを使って原稿を丸ごと模写したりしていましたね。

なるほど。
先生の華やかな画面づくりのルーツはそこにあったのですね！

天野明先生の原画展にも行ったことがあります。
そこで見た生の原稿の美しさには、本当に驚きました。
天野先生の後期の作品は全てデジタルで作画されていると勝手に思い込んでいたのですが、展示されていた原稿はアナログだったんです。
トーンの切り貼りの細かな跡が見えて、「手作業だったんだ…！」とビックリした記憶があります。

その他にも、よく読んでいた作品などありますか？

冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』です。
母がコミックスを持っていたのですが、家族の中で私だけが読んでいなかったんですよね。
「早く読みなよ！」なんて促されて、再アニメ化するタイミングで読みはじめて見事にハマりました。

いち読者としては、どういったキャラクターがお好きでしたか？

どの作品でも、癖の強いキャラよりはキレイめなクールキャラが好きでした。
なので、今作の原案をいただいた時も、クールな宮嶋くんを描くのがとても楽しみでした！

宮嶋くんのようなクールキャラを描く上で、こだわりはありますか？

宮嶋くんは何があろうと表情が一切崩れないところが魅力です。
なので、クールキャラとして良い意味で、どのコマを見てもずっと同じ顔をしているように意識して描いています。
また、表情に変化がない分、アップで描く時は印象的な画面づくりを心がけています。

先生が思う、宮嶋くんの推しポイントはどこでしょうか？

無表情で見た目はクールですが、心の中ではいろんな感情が渦巻いているギャップが宮嶋くんの推しポイントだと思います。
涼しい顔をしながら、花澤さんとの結婚式や初夜の妄想をしていたり…（笑）
私自身も、そんな宮嶋くんのギャップを楽しみながら描いています。

無表情だからこそ、宮嶋くんの赤裸々な心の声がより一層引き立ちますよね！
今作で今後描いてみたいエピソードはありますか？

主人公の花澤さんには犬好きという設定があるので、花澤さんの家の犬を描きたいですね。
犬や猫が大好きなんです。

ちなみに、犬や猫など動物を描く時のこだわりはありますか？

本物の犬猫たちと触れ合った時に感じる「愛くるしいポイント」をきちんと出すことです。
第2話では柴犬が登場しましたが、柴犬って「いま笑っているな」と何となく表情が分かるじゃないですか。
猫だったらシュークリームみたいなモフモフのお手てであったり、
そういった実際の犬猫たちの可愛いポイントを絵で見ても分かってもらえるように意識しながら描いています。

犬や猫に限らず、先生の作画に対する解像度の高さを感じました。
では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします！

応援メッセージを読んで、今作が皆さんに楽しんでいただけていると分かり、本当に良かったなぁとほっとしています。
無表情な宮嶋くんと人の心が読めてしまう花澤さんが、今後どういった関係になっていくのか、
これからも楽しんで読んでもらえたらと思います。
感想やメッセージも心の励みになっていますので、どしどしお待ちしております！（笑）

担当編集者も初耳な情報がたっぷりの貴重なインタビューとなりました。
碧依ぺき先生、ありがとうございました！
同期二人の恋はまだまだはじまったばかりです。
妄想だけでは済まない宮嶋くんの溺愛っぷりにも、ぜひご期待ください♡

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