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インタビュー

七緒先生インタビュー『ヨコスカ・ブロマンス』

大好評連載中!七緒先生の新作『ヨコスカ・ブロマンス』は、
横須賀の街を駆け巡る幼なじみコンビを描いたブロマンス・アクション作品です。
明るさの中にも影を抱える主人公・太一をはじめ、個性豊かなキャラが勢揃いする今作。
気になる制作の舞台裏を、七緒先生に直撃インタビューしました!

今回のインタビュアーは、編集担当のIです。
まずは、新作『ヨコスカ・ブロマンス』の紹介をお願いします。

今作は、養護施設で育った幼なじみコンビが、
自分たちの身近で起きた事件を解決するため、横須賀の街を中心に駆け回るお話です。
太一とシノブ、お互いの足りない部分を補い合いながら、
協力して事件の真相へと迫るバディものですね。

今作に登場するキャラクターについて教えてください。

主人公である太一くんは、明るくて元気な青年なのですが、
過去に起こった"ある事件"をきっかけにトラウマを抱えてしまっている…というキャラです。

太一くんの幼なじみであるシノブくんは、寡黙で…美人な(笑)大学生です。
一見してクールなタイプなのですが、太一くんのこととなると
すぐにカッと頭に血がのぼってしまう過保護な人ですね。

そして、太一くんを陰ながら支えるヤクザの結城さんは、
見た目も太一くんとの関わりすらも謎に包まれた、
ミステリアスな…お兄さん?おじさん?です(笑)

この三人が今作の主要キャラとなります!

主要キャラに続いて、重要な脇役はいますか?

毎回、違う脇役にスポットを当てて描いていますね。
事件ごとにもう一人、太一くんたちとはまた別で主人公に相当するキャラや、
準レギュラー的なキャラも登場するので、
毎回ひとりずつに注目していただけたらなぁと思います。

第1話でいうと、光っていたのは健太くんのお母さんでしょうか…?

そうですね、お母さんは今後の展開にも関わる重要キャラになります。
力を入れて描いたので、注目して見ていただければと思います!

続きまして、キャラクターへのこだわりポイントはありますか?

主人公を含め、どのキャラに対しても私自身の友達や知り合いのような感覚で描いています。
実際にモデルがいる訳ではないのですが、知り合いが動いている感覚なので、
読者の皆さんにも、漫画のキャラというよりは生身の人間として身近に感じてもらえたらと思います。

こういう人が実際にいるかもしれない!と共感をしたり、
その考え方は好きじゃないなぁっていう否定的な感情でも構わないので、
キャラと一緒になって考えたり悩んだりしながら作品を楽しんでもらいたいですね。

なるほど。でも結城さんみたいな人が近くにいたら…

あの人だけは、ちょっと理想が詰まっているかもしれません(笑)
結城さんは良い意味で浮いたキャラなので、彼だけは、
「こんな人がいたら見てみたいな」という、友人知人とはまた違う感覚で描いていますね。

続いて、今作でのお気に入りの見せ場を教えてください。

とにかく太一くんには元気よく動き回ってもらっているので、
アクションシーンや啖呵を切るシーンが見せ場ではあるのですが、
その直後に表れるカッコ悪いところや、ちょけた感じが自分では気に入っています。

例えば、第1話の冒頭で不良たちと戦うアクションシーン。
喧嘩にも強くてカッコいいのに、
次の瞬間には自分でミニカーを踏んづけて逆ギレするダサいお兄ちゃんになるっていう…。
すーごくカッコよかったのに、急にすーごくカッコ悪い、みたいな(笑)

そういう決めきれない部分も含めて見せ場だなと思っているので、
どっちの太一くんも好きになってもらいたいですね。
彼のギャップというか、切り替わるシーンは
私自身も「だっさ!」って言いながら描いています(笑)

私も、第1話のドアを勢いよくバァンッ!と開けられるシーンは大好きです(笑)

それを思うと、カッコ悪いシーンの方が頑張って描いているかもしれないです(笑)

シリアスな場面も多い今作だからこそ、
太一くんのそういったギャップは大事なのかもしれませんね。

そうですね、ちょっとほっとしてもらいたいシーンかもしれないです。
基本的には普通の人たちなんだよ、という安心感や親近感を見せたいところでもありますね。

続いて、今作を作る上で苦労した点はありますか?

キャラの心情面で苦労をするのは毎回なのですが(笑)
今回は「横須賀」という実在の場所をテーマにしているので、
その土地の空気感が変わらないように描くのは、作業的に苦労している部分です。
『ヨコスカ・ブロマンス』というタイトルなのに、全く違う舞台に見えてしまったらマズイな、と…。

横須賀だったらありそう、とか。逆にコレはないだろう、とか。
できるだけ街の空気感には気を配って描こうと意識しています。

あとは、登場人物ひとりひとりみんな性格が違って、考え方もバラバラなので、
それこそ間を取り持つような感覚というか(笑)
キャラ同士で言い合いになっちゃうんじゃないかな?と思う瞬間もあるので、
ここはこっちの人に折れてもらって、とか。こっちの人をなだめておこう、とか。
必要以上に喧嘩しないように気を付けています。

今作は、恋愛メインというよりも人間ドラマな部分が多いので、
今までより複雑だなぁ…と苦労しています!(笑)

先生自身がキャラたちの仲裁役となっているんですね(笑)
続いて、執筆中にあった思い出深いエピソードを教えてください。

今作の舞台である横須賀は、実は私の出身地でもあって。
取材がてら数年ぶりに帰ってみたのですが、
その時は何とも言えないノスタルジックな気持ちになりましたね。
写真もいっぱい撮ってきました!

出身地とはいえ理由がないとなかなか帰らないですし、
それがまさか自分の漫画をきっかけとして帰ることになるとは思ってもみなかったです。
同時に、「いつか横須賀を舞台に漫画を描けたら…」とも考えていたので、
今こうして実現できていることがとても嬉しいです!

色々な面で思い入れの深い今作ですが、今後描きたいエピソードはありますか?

主要キャラの過去に触れるシーンはどうしても必要になってくるので、
そこは丁寧に大切に描きたいなと思っています。
特に太一くんとシノブくんの過去は、そんなに明るく楽しい思い出ではないので、
少しずつ開示してあげないといけないな、と。

今も頭の中には、こんなシーンを描きたい!という想いがいっぱいあるので、
できるだけ漏らさないように描こうと気合が入っています。

読者の皆さんにも、最後まで見届けて、全てを知ってほしいと思います。
そして、もっとキャラを好きになってほしいです!

ぜひ、推しキャラを作ってほしいですよね!

そうですね!私はこのキャラが良いとか、人それぞれ好みが分かれるとは思うので。
もちろんコンビで好きになってもらうのも、箱推ししていただくのも最高です!(笑)

では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!

今までに描いたことのないジャンルに挑戦しているので、
だからこそ楽しく、毎回ドキドキしながら描いています。

登場人物みんな境遇や環境がバラバラで、中にはヘビーな過去があったりもしますが…。
基本的には、みんな私たちと同じ普通の人だと思って描いているので、
読んでいて気が合いそうなキャラがいたら、
ぜひ友達になるような感覚で楽しんでもらえたらと思います。

これからも一生懸命、楽しんで描いていきたいと思うので、応援よろしくお願いします!

登場人物や横須賀という街への想いをたっぷりと語っていただきました。
七緒先生、ありがとうございました。
誘拐事件の真相は?太一が抱えるトラウマとは?
皆さんも物語の一員となって、共に駆け抜けましょう!

☆作品はこちら↓


☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp

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