中3、冬、逃亡中。
轢かれそうになった私を助けてくれたのは、 愛した彼ではなく、見知らぬ少年だった。 傷心OLと訳アリ中3男子の逃避行が始まる。 ――7年間付き合った彼氏に、今日、フられた。 大好きだったのに。 結婚できると思ってたのに。 ヤケ酒に溺れた私は道路に飛び出してしまい…… 死にかけたところを、少年に助けられた。 彼は汚れていて、何やら訳アリな様子。 いつもなら絶対深入りしない… でも、気を紛らわしたくて、私は彼を家に招いた。 それがすべてのはじまりで… 「私がこの子に希望をあげるんだ」 ――彼の痛みを知った私は、強く決意した。