スイカ先生インタビュー『ヤリ部屋暮らし』
現在好評配信中の『ヤリ部屋暮らし』は、
肉感たっぷりな幼なじみヒロインがエロ可愛い!と話題の青年コミックです。
男なら誰しもが憧れる夢のシチュエーションを
コメディも交えながら軽やかに描くスイカ先生に、
今作についてはもちろん、プライベートのお話まで詳しくお聞きしました!
今回のインタビュアーは担当編集のBです。
まずは、スイカ先生の今までのご経歴をお聞かせください。
特に何の変哲もなく、学校を卒業して就職をして、普通の社会人として生活していました。
専門学校へ通ったことも、漫画に関わるような特別な仕事に就いたこともなかったです。
漫画家になろうと思ったきっかけが何かあったのでしょうか?
いや、全くなかったですね。
そもそも、漫画は趣味で描くからこそ楽しいんだと思って同人活動を続けていたので、
仕事にする度胸はなかったです。
が、社会人として働くようになってしばらくすると、
「社会と折り合いがつきにくいな」「会社員は向いていないのかもな」と行き詰まってきて…。
そんな時に生きがいであった同人活動で、
「商業でも描いてみないか?」と声をかけていただく機会が増えてきたんです。
なので、明確なきっかけがあった訳ではなく、
同人活動を続けているうちに本業と趣味が逆転した、という感覚ですね。
それもきっと、スイカ先生が漫画を描き続けて研鑽を積んだ結果なんでしょうね。
他に仕事が見つからなかったのもありますが、基本的には個人プレイの方が得意なんですよね。
昔からどうもバレーボールのようなチームプレイが苦手で…。
漫画家の仕事に対してまだまだ不安はありますが、一歩この世界に足を踏み入れたなら、
自分の腕一本でどこまで頑張れるか覚悟を決めるしかないな、と。
自分が好きなものを好きなように好きなだけ描く趣味の漫画と違って、
商業では少なからず読む人を意識しなければならない部分も出てきますが、
どうにか折り合いをつけながら描き続けていけたら良いなと思います。
今作についてもお聞きしていきたいのですが、
レビューでは「絵が好き」という声が多く、
特にヒロインの弥生は大変可愛らしく描かれておりますが、
何か描く上で意識しているところなどありますか?
まずは自分の「好き」を詰め込んだあとに、色々と削っていく作業をしています。
今作のヒロインはツンツンしたキャラで、というお話だったので、
そのイメージをベースに自分の趣味…
デザインでいえば吊り目やロングの髪、貧乳といった要素を全部詰め込んだあと、
調整をしながら余分なところを削ぎ落として形を整えていく、という感じです。
弥生でいうと、増えたのは胸くらいでしたね。
なるほど。
メインヒロインともなると、自分の好きなキャラクターの方が筆も乗りますよね。
そうですね。キャラ作りは「出産」ですから。
お腹を痛めながら、脳汁を垂れ流しながら必死に生み出しています。
たまにアイデアが降ってきて、コウノトリが運んでくる時もありますけどね(笑)
スイカ先生の作品は、お色気シーンももちろんですがコメディ描写もキレが良いなと思います。
そういったところも意識的に描かれているのでしょうか?
意識というよりは、もう自分の根っこの部分なんでしょうね。
コメディ描写がないと自分の漫画作品ではないような感じがします。
シリアスな作品も描いてみたいとは思うのですが、
やはりコメディタッチな作風が自分の得意分野であり、
漫画を描くにおいて大切な軸になっているんだと思います。
元々は健全な作品しか描けなかった人間でしたしね。
私がエッチな作品を描けるようになった時は、周りも騒然としていました。
「どっ、どういうこと…!?」って、友達の方が動揺していたくらいで。
どうしてエッチな作品も描いてみようと思ったんですが?
自分が読みたかったからですね。
そういったジャンルの同人作品も読んではいたのですが、何だか物足りない部分があって。
「じゃあもう自分で描くしかないじゃん!描かなきゃ!」って、それが原動力になりました。
丁度その頃に男性向けのエッチ作品を読んで、
「これをもうちょっとソフトにすれば、女性向けでももっとエッチな作品を描けるんじゃないかな?」と思ったんです。
今でこそ女性向けでも濃厚な作品が多くありますが、時期的に見てもまだまだ過渡期で。
自分も含め、みんな物足りなさを感じていたんだろうな、と思います。
だから、自分で描かなくちゃ!と。
なるほど。そういったきっかけから、今やお色気作品を担う一員となっている訳ですね。
いや、未だにエッチシーンは描き慣れないし悩みますね。
そこまでお色気作品を自分で読まないのもあるんだと思います。
さっきもお話しした通り、ギャグっぽいテイストが自分の根源ではあるのですが、
実際に読むのは重めの作品ばかりだったりするので。
憧れと得意分野というか、やっぱり好きで「読む」のと自分で「描く」のは違いますね。
では、制作にあたって苦労されている部分もそういったお色気シーンの描写なのでしょうか…?
そうですね。どう描けば印象的な絵づくりができるのかが悩みどころではあります。
胸やお尻のかたちひとつ取っても、
まるで陶芸家のように「こうじゃなーい!(パリーンッ!)」って、
作っては壊し、描いては直しを繰り返しています。
でも、肉感は良い感じに描いてもらっているなぁと思いますし、柔らかな体のラインも意識的に描いているのかな?と読んでいて感じます。
確か宮崎駿さんのお話しだったと思うのですが、
全てをリアリティに寄せる必要はなくて、あり得ない絵でもそれが魅力になるのであれば、
やり過ぎても構わないっていう意識で描いています。
とはいえ、人体の描き方をネットで調べたりはしています。
こういうアングルもあるんだなぁと勉強にもなるし、
今は本当に便利な世の中で参考資料には事欠かないですね。
絵が上手い人も自分の感覚だけでは描けないから、とにかく参考資料を探すって聞きました。
だから私もグラビア女優さんやコスプレイヤーさんの写真をめちゃくちゃ見るようになりましたね。
良いですね!
ぜひ参考にして、作品づくりに反映していただければと思います。
時には作品作りに行き詰まることもあると思いますが…、
どんなことで気分転換をされていますか?
気分転換は、床掃除だったり、夕飯の仕込みだったり、家事が主ですかね。
時間があれば録画したテレビを一気見しながらエアバイクを漕いだりもしています。
前はしょっちゅうお菓子作りをしていたんですけど、
体重がヤバいことになったのでやめました!
あとは太陽の光を浴びて、空を見てぼーっとしたり。
ネットショッピングやヨガや、昔はドライブもサイクリングもよくしていました。
すぐに集中力が切れるし、興味が湧くと何でもやってみちゃうタイプなので、
息抜きの時間の方が多い気がします。
では最後に、読者さんへメッセージをお願いいたします!
皆さんの応援で成り立っています…!!
これからも期待に沿えるだけの作品を描いて、
読者の皆さんに変わらず応援していただけるように精進いたしますので、
今後ともよろしくお願い致します。
先生の新たな一面が盛り沢山の楽しいインタビューでした!
スイカ先生、ありがとうございました。
無防備な姿で読者を翻弄する弥生からは、今後も目が離せません!
この先の展開にも、ぜひご注目ください♪
☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
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