インタビュー

入江ナツ先生インタビュー『今夜、夫交換しませんか?~レス夫と肉食夫~』

大好評連載中の『今夜、夫交換しませんか?~レス夫と肉食夫~』。
夫を交換するという現実ではあり得ない関係性ながら、
浮き上がってくる妻と夫の素直な想いに、共感する読者が続出!
作者・入江ナツ先生が直々に語る今作の魅力を、たっぷりとお届けします!

今回のインタビュアーは担当編集のMです。
まずは、入江ナツ先生の今までのご経歴をお聞かせください。

漫画の専門学校を卒業したあと、少女漫画誌で商業デビューをして、
読み切り作品を数本掲載させていただきました。
ですが、ちょうど出産と子育てが重なり忙しくなってしまって…。
描く時間もなくなり、数年ほど漫画からは離れていました。

子どもが成長して、少しずつ自分の時間が取れるようになってきた頃に、
ネットでウェイブさんの作家募集ページが目に留まって。
今までアナログでしか漫画を描いたことがなかったので、
デジタルでの作品づくりには不安もあったのですが、
やってみよう!と思い、挑戦しました。

拾っていただけたら良いなぁという軽い気持ちではありましたけれど、
運良くお声がけをいただいて、今に至ります。

少女漫画誌の頃の作品も、先生らしい明るく生き生きとした印象を受けました。
今作の夫交換生活を描く上で、意識していることはありますか?

夫同士を交換するというテーマが「現実によくある話」ではないので、
より読者の方に身近に感じてもらえるよう、臨場感のある作画を意識しています。

例えば、旅行のシーン。実際に旅館で一泊して、
温泉のお湯の感触であったり、建物や部屋のつくりであったり、
リアルなものに触れてからこだわって描写をしました。

温泉だけでなく、実際に行ってきました!という話を良くお聞きするので、
臨場感が出るように取り組んでいただいているな、と感じていました。

商業誌で活動していた時に、そういったリアリティを大切にすることを学びました。
今はネットも普及して、検索すれば何となくのイメージは掴めると思いますが、
やはり自分としては、実際に見聞きした確実な情報を作品に落とし込みたいと考えています。

…口実って訳でもないのですが、
それをしないと引きこもり状態になって、外へ出る機会がないので(笑)
自分自身の糧にもなるし、ちょっと楽しみたいっていう気持ちも踏まえて、
実際に見に行きたいっていうのはありますね。

そういった実地取材が、作品のリアリティへと繋がっているのですね。
こだわって描いた中でも、入江先生はどのシーンがお気に入りですか?

悩むのですが…。
第8話の一花と柊が公園でデートをするシーンですね。

読者の皆さんも、一花がアピールしているのに興味なさ気な反応をする柊に対して、
何なんだ!って、最初は感じたと思うんですけど(笑)
結婚したら「慣れ」が出てくるので。柊はそれに甘えていて、
自分の態度がそこまで一花を傷つけているとは感じていなかったんでしょうね。

きっかけは夫交換というかたちではありますが、愛情表現が得意ではなかった柊が、
自分からストレートに一花へと感情を向けるシーンは、
描いている私としても感慨深かったです。頑張ったな、柊…!って(笑)

キスシーンの作画に関しても、ネームの段階から何回か描き直しをしました。
結果良い感じに描けて、二人が恋人同士に戻ったようなドキドキ感を出せたのも嬉しかったです。

柊のターニングポイントともなった大事なシーンでしたね。
続いて、お気に入りのキャラと、そのキャラを描く上でのこだわりをお聞かせください

菱上…ですかね。

何を考えているのか分からないキャラを作りたくて、菱上をモデリングしたのですが、
それが表情や言動に出るように描こうと心がけています。
ミステリアスで、ちょっとおちゃらけた部分もあって…
身元が分かっていない不思議感を出せたらな、と。

あと、菱上は見た目で大学生って分かるような服装じゃないといけないなと思うので、
他のキャラクターとも区別できるよう、ネットで20代前半の流行りを調べています。

漫画とはいえ、やはり女性の読者はファッションに対して敏感なんじゃないかと思います。
パッと見た時に目に入りますし、服装が可愛いと、おのずとキャラクターも可愛く見えるので、ファッションは重要かな、と。
絵柄は簡単には変えられないですけど、服装は変えられますしね(笑)

菱上の服装には、今後も注目していただきたいですね!
気になるこれからの展開や、他にもこんなお話を描いてみたいなというお考えがあれば教えてください。

今作のこれからの展開でいうと、
今まで見えていなかったキャラクターたちの内面的な部分に注目していただきたいですね。
新たな変化が起きて、二組の夫婦の関係が表に出てきた時に、各々がどうなるのか…。
私も一花と一緒に考えていかなきゃなと思います。

また、少女漫画誌では学生同士の恋愛をメインに描いていたので、
社会人同士の大人な恋愛は描いてみたいと思います。
というのも、お友達が話してくれた実際のオフィスラブの内容が、すごく私好みで。
話を聞いた時に、漫画の絵がパーン!と浮かんできたんですよね。
それもあって、オフィスラブ的な作品を描いてみたいという気持ちになりました。

読者の皆さんが、仕事で疲れた帰りの電車の中で漫画を読んで、
はぁ~今日も良かった、明日も頑張るか!って。
そんな気持ちになる作品を描けたら理想的だなと思います。

続いて、入江先生ご自身についてもお聞きしていきたいと思います。
影響を受けた作家さん、作品などはありますか?

一番影響を受けたのは、武内直子先生の『美少女戦士セーラームーン』ですね。
『なかよし』の発売日には、お小遣いを握りしめて近所の書店へ走って買いに行きました。

巻頭カラーとかポスターとか、キラキラとしていて本当に綺麗なんですよね。
それがもう大好きで、部屋中の壁に貼りまくっていました。
漫画も何回も読んで…セーラームーンの世界に浸っていましたね。

自分の漫画を描き始めたのも、セーラームーンにハマってからなんです。
小学校高学年の頃に描いた漫画があるんですけど、
うさぎちゃんみたいなキャラクターを主人公にして描いていました。
お団子頭で髪がフワッとなって…もう完全に影響を受けていましたね。

セーラームーンは、あの世代の女子全員の憧れでしたよね。
漫画作業の合間に夢中になっているご趣味や、休日の過ごし方など、ぜひ教えてください。

今は、お菓子を作ることですかね。
娘が好きで、スーパーへ買い物に行くと勝手に材料をカゴの中に入れるんですよ。
「ママ、これ作るよー!」って(笑)

クッキーとかクレープとか…焼き菓子が多いですね。
出来上がった時の、甘い香りにも癒されます。

ご家族でお菓子作りなんて、とても素敵な休日ですね!
それでは、最後に読者の皆さんへメッセージをお願いいたします。

読んでくださる皆さまのおかげで、思っていた以上に長く作品を描き続けることができて、
本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
私自身も、次は誰がどんな表情を見せてくれるのか、
楽しみながら描くことができているので嬉しいです。

今後は、四人の生活にも大きな変化が起こって、
ますます目が離せない展開になると思います。
読み進めるごとに色んな発見があると思うので、楽しんでいただけたら幸いです。

ご自身のルーツから作品の見所まで、
終始、和やかにお話ししてくださった入江ナツ先生。
ありがとうございました!
新たな展開も迎えた一花たち四人の行く末に、ぜひご注目ください!

☆作品はこちら↓


☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp

TOP