びばる先生インタビュー『笑う毒親~乗っ取られた私の家族~』
毒親に家庭を侵略される、主婦の苦悩に共感と衝撃のレビュー相次ぐ
「笑う毒親~乗っ取られた私の家族~」を連載中のびばる先生。
主人公・ひかりと同じく、一児の母として育児をしながら
ご執筆されているびばる先生は、明るくエネルギーに溢れた方でした!
今回は、そんなびばる先生の作品作りへのこだわりや裏話を聞いていきたいと思います!
今回のインタビュアーは担当編集のMです。
それでは初めに、びばる先生の漫画家になったきっかけを教えてください!
バイトとか経験してみて、私は社会で1人で生きてくしかないなって考えたら、
絵なら好き、多少は褒められたことがあるぞと思って、
「漫画家になりたい」というよりは「漫画家になるしかない」と思ってやってきました。
それから同人誌のイベントに出始めて、
どうやったら目をつけてもらえるかな…とか色々考えて作品を出していたら、
そこに前の担当編集のSさんに声をかけてもらって、そこからデビューでしたね。
だから本当に前担当のSさんは恩人というか、もう私にとって仏様です(笑)
同人活動から、ウェイブで商業漫画家デビューされたんですね!
そう言ってもらえて前担当のSも喜んでいると思います!
現在は4作目、「笑う毒親~乗っ取られた私の家族~」をご連載中ですが、
「この描写はこだわった/大変だった」ということはありますか?
一貫して「子どもを最終的に不幸にしない」ように考えてます。
これはあくまで個人的な主張なんですけど、子どもというまだ未完成で守ってもらうべき存在が、
過度に痛めつけているのを「かわいそう」って気持ちで読むのは。正義ではなく嗜虐心だと思うんですよ。
だから、ストーリーの展開上、一時的に…ってことはあるんですけど、
私の作品では最終的に子どもが不幸になることに、嗜虐心を向けるような描き方はやめようと思っていますね。
なるほど。
私もご一緒に作品を作っていく上で、びばるさんのそのお考えは大事にしようと思います…!
あと、こだわっている部分なんですけど、服が大好きなので「服」、です!
このキャラはどういう服が好きなんだろうとか、どう見られたいかとか、
人の思想・趣味が見えるものだと思うので、すごく大事だと思ってます。
今はまだインテリアまで手を伸ばせていないのが、ふがいないのですが…。
いずれは伸ばそうと思っています!
確かに、服や髪型を毎回変えていらっしゃって、
第5話、光子(母親)の回想編でも、時代を反映したファッションでしたね!
そう、めっちゃバブル調べました。
資料が無くて大変だったんですよ~(泣)
うちのおばあちゃんの昔の写真まで「全部送って!」って実家に言って(笑)
そうやって、こだわって描いていただいている髪型やファッションも、
びばるさんの作品の魅力だと思います。
こだわりと時間的な制約で、毎日血ヘド吐いてますね私(笑)
「ヤバい!2時までに寝ないと、明日、子どもを送れないぞ!でもこの服だけはちゃんと描きたい~」
とかそう言う事の繰り返しですね~…
現在、育児と両立しながらご連載されていて、本当に大変な中、
ご執筆頑張っていただいていると思います…!
ちなみに、お子さんは今何歳ですか?
1歳3ヶ月です。
あと一番大変なのは、物語を考えながら子どものお迎えに行って、
「お迎えにきましたー」って言う瞬間なんです。
空想の世界を引きずっていては、子どもに笑顔を見せられない、子どもの様子に気づけない…といったことがあるので、
一回バン!と自分の思考を切って、母にならなきゃいけないのが毎日すっごい大変です。
「笑う毒親」だけじゃなく、発表してないものも含めて頭の中にいっぱいお話があるので、
映画のめっちゃいいシーンなのに「出かけるよ~」って言われて、「えええ~」ってなるみたいな(笑)
あぁー!一気に引き戻される感じなんですね。
時間的な制約も大変だと思いますが、物語を作る漫画家と子育てする母との両立には、そういった苦労もあったのですね。
本当に、毎日お疲れ様です。
さて続きまして、びばる先生の作品では、印象に残る感情豊かなキャラクターの表情作りも大変魅力的だと思いますが、
びばる先生ご自身も表情豊かなタイプですか?
これは、見ての通りです(笑)
私、よく喋ってよく動くから、めちゃくちゃ喉かわくんですよ~(飲み物を飲む)
そうですね(笑)
インタビューしている自分は言われるまでも無くって感じなんですけど、
インタビューをご覧になっている読者さんにも、びばる先生の明るい感じが伝わっていればと思います(笑)
続きまして、現在ご連載中の作品はドロドロなヒューマンドラマですが、
同人活動されていた創作作品などは、すごくカッコいい作風ですよね。
これまでに影響を受けた作品や作家さんはいらっしゃいますか?
影響受けた作品は、「ジョジョ」!以上です(笑)
もう見てて「はぁ?」ってなります、面白すぎて。
高校生の時に初めてジョジョを知ったんですが、5部のメローネが好きでずっと推してます。
もう私の中でもう考察が100周くらいしてて、日が暮れるまで語れるんで(笑)
今、気になっているのは、実は今日も美術館に行ってきたんですけど、葛飾北斎の凄さを今更知りました!
風景のどこまでを描いて、どこから描かないっていうのが絶妙で、
これってデザインだし漫画で描く背景じゃんって、漫画家の方は感じる所があると思います。
むしろ積極的に影響を受けていきたいと思ってます。
なるほど、漫画に通じる部分もあるんですね!
美術館で実物に触れて、そういう見方もあるんだなって、私も葛飾北斎にめっちゃ興味湧いてきました…!
人にプレゼンして興味湧くって言われる瞬間、めっちゃ嬉しいです(笑)
私自身、人が好きなものを聞くのが好きなので(笑)
何がいいのどこがいいの今度一緒に連れてってよ~って聞いちゃいます。
インタビューをご覧になった皆さんも、葛飾北斎、是非チェックしてみてください!
それでは、最後に読者さんへメッセージをお願いいたします。
Twitterから追ってくださっている皆さん、ずっとお見せすると言って、
お見せできていない話があると思うんですが、いつか絶対にお見せいたします。
これからも、よろしくお願いいたします。
びばる先生、大変興味深い数々のお話、ありがとうございました!
光子の母・サチ子が登場し、さらなる波乱感じさせる本編、是非インタビューでお聞かせいただいた、
ファッションや結末にもご注目ください!
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