くにしげ先生インタビュー『社長の私に勃ちっこないでしょ?』
甘え下手な女社長に、一途な部下が見せた雄の顔。
大好評連載中の『社長の私に勃ちっこないでしょ? 』。
焦れったい2人の恋にキュン死にする読者が続出!
作者のくにしげ先生にキャラの魅せ方や気になるプライベートまで、お話を伺いました。
今回のインタビュアーは編集担当のSです。
まずは漫画家になったきっかけをお聞かせいただけますか?
HPに載せていたメールアドレス宛に連絡を頂いたのがきっかけでした。
漫画は趣味でしか描いていなかったのですが、絵のお仕事は募集していて。
当時描いていたのは全然違うジャンルだったので、描いたことないけれどよろしければぜひ、という形でお返事をして。
そこから漫画を仕事にし始めました。
昔から漫画を描くことが好きだったのでしょうか?
漫画を描くことは好きです!
でも長いこと描いていたかというと、そうでもないと思います。
年に1~2冊同人誌を描いていて、たまに落書きをSNSに掲載して…というのをやっていました。
でも色々とあって、お声がけいただく1年程前から積極的にたくさん本を作り始めたんです。
なので、その1年間位はすごくいっぱい描いていた時期なのですが、
それまではそんなに描いていませんでした。
創作への意欲がすごいですよね。
とても魅力的なキャラと展開をつくってくださるので、
作品をつくることがお好きなんだなと思っていました。
けっこう好きです!
こういう話の展開で、こんなキャラクターが出てて、とか。
キャラクターデザインをするのはすごく好きで、
普段の生活の中でこういうキャラ面白いな、などと頭の中で妄想してました。
くにしげさんのキャラデザ大好きです。
キャラといえば、今作は女社長とムチムチな部下という組み合わせですよね。
作品を描くうえで特に意識していることはありますか?
キャラクターの立場は意識していると思います。
女社長さんって自分の周りにはいないのですが、
「この人だったら、たぶんこういう事はしないかだろうな」とか。
どちらかというと〝しない行動〟の方を考えているかもしれないですね。
やりすぎてしまったり、らしくない動きがないように、
「この2人はこういうことしないよね」と。
でもそれ以外はいいんかな?という感じで広げています。
なるほど。
女社長だからこそ…という葛藤をすごく意識的に入れてくださっていますよね。
そんな伊佐美さんの不安を吹き飛ばすような
加隈のグイグイっぷりが男らしくて素敵だなと思っています。
くにしげさんの中でお気に入りのシーンはありますか?
照れ顔が好きなんです、男女かまわず。
なので伊佐美さんも加隈も、照れ顔のシーンがめちゃくちゃ好きです(笑)
4話の、伊佐美さんが加隈のおうちに来て耐え忍んでるシーンは個人的にお気に入りですね。
あとは強いキャラクターがふと見せる弱いシーンとか、
「心、許しましたね」みたいな感じの表現は好きです。
4話の無防備な伊佐美さんかわいかったです!
加隈もよく手を出さなかったなと…(笑)
どのキャラクターもすごく魅力的ですが、
中でもくにしげさんが一番好きなキャラを教えてください。
一番好きなのは加隈です。
体格が良いのもそうですし、誰かをすごく可愛がってるキャラクターが好きなんですよ。
カップリングでいうと彼氏とか、攻めキャラとか。
誰かを好き好きって言ってるキャラクターが好きですね。
愛情があふれまくってる溺愛キャラたまらないですよね!
ちなみにご自身に似ているなと思うキャラはいますか?
似ているキャラは…いないですね(笑)
あ、でもどのキャラにも少しずつ、似ているところはあるかもしれないです。
登場するキャラ全員に共通して、それはわかるな、ここは似てるな、という部分が入ってますね。
どうしても自分が創るキャラクターなので、
理解できる部分や似てる部分ってできちゃうんじゃないかなという気がしますね。
伊佐美さんでいうと、お仕事に対して一直線な所がくにしげさんに似てるなと思ってました。
作品に対してすごく真摯ですよね。
ありがとうございます!
普段から絵を描くことに対して真摯でありたいなとは思ってますね。
仕草やセリフにもキャラクターらしさが詰まってて素敵だと思うのですが、
キャラを動かすうえで、こだわりなどはあるのでしょうか?
ふとした人の癖や、立ち姿、ちょっとした手の動作とかにも個性があると思うので、仕草などは気をつけたいと思っています。
でも無意識下でやってることもありますよね。
ネームやプロットに取り組んでいる時に、頭の中で勝手にキャラクターが動き出しちゃうので、
「あ、待って!」という感じになることもあって…。
わりとそのまま抽出したりしていますね。
「動け、そのまま行け!」って(笑)
頭の中で勝手に動いてるのをそのまま描いてるところはあるかもしれません。
すごい!キャラが息していますね!
それでキャラの動きが自然に見えてたら嬉しいな、と思います。
とても自然だと思います。
伊佐美さんだからこういうことするんだろうな、という説得力があります。
少しお話がずれてしまうのですが、肉体美についてもお聞きしたいなと思っていて…。
くにしげ先生の描くムチムチボディ、大好きなんです。
フェチを感じるのですが、実際のところどうでしょう?
フェチですね!
おっぱいと…個人的には鎖骨も。
おっぱいは大事だと思うんです、男女ともに(笑)
首、鎖骨、おっぱい、おっぱいからの腰…。三角ラインとかあるじゃないですか。
あそこらへんは描くのも見るのもすごく好きなので、フェチが入ってるのかなと思います。
なるほど!
加隈のボディ、スーツ越しにも厚みが伝わってきます。
ボタンがはちきれんばかりの逞しいおっぱい…。
服のサイズ感はフェチ込めてますね。
ムチムチじゃねーかみたいな感じの(笑)
加隈はガタイの良い男性という設定なので、
「よし。もうお前はそれだ、しょうがない、ムチ、ムチ!」
みたいな感じで描いていますね(笑)
伊佐美さんと並んだ時の差が良いですよね。
差が凄すぎて、たまに「え?怖い!(笑)」って思いながら描いてます。
好きに描かせていただいてます(笑)
これからもムチムチボディをよろしくお願いします(笑)
はい、ムチムチボディで頑張っていこうと思います。
くにしげさん自身のお話もお聞きしたいと思います。
制作にあたり行き詰まる事もあると思いますが、そんな時はどのように過ごしていますか?
行き詰まるときは、絵を描かないですね。
作業や考えることからいったん離れて本の続きを読むか、外に行って散歩するか…。
買い物、料理、映画、あとは全く違う絵を描くか…という風に、全然違うことをし始めますね。
確かにくにしげさん、お料理すごくお上手ですよね。
いつも作り置きとかされていてすごいなと思ってました。
ありがとうございます!
料理は食べるのも見るのも、作るのも描くのも好きです。
ずっとやっていたので当たり前にある感じですね。
漫画の合間に夢中になっているご趣味はありますか?
絵を描いたり、漫画や小説を読んだり…。
映画は家でも映画館でも観ます。
あとはゲームとか。
最近だとTRPGのクトゥルフ神話をやるとか、そんな感じですね。
くにしげさん多趣味ですよね。
けっこう色々やりますね、外には出ないですけど(笑)
アクティブな趣味はなくて、おうちでできるものとか、1人でできるものが多いです。
今後描いてみたいキャラクターやエピソードがあれば教えてください。
個人的に、“理解できないキャラクター”ってすごい好きなんですよ。
「この考え方、もうわけわからん無理!」っていうキャラクターは出したいです。
破天荒なキャラクターでしょうか?
破天荒もそうですし、人間的に問題があるというか。
「近づきたくない!」みたいな感じの人が好きなんです。
場をひっかきまわしたり、動きを出してくれたりするので。
見るのも描くのもすごく好きなので、そういうキャラクターは出してみたいと思いますね。
加隈がますます過保護になっちゃいますね (笑)
「近寄らないでください!」とかなるかもしれないですね(笑)
たぶん伊佐美さんの弟くんがその分類のキャラクターです。
彼は悪気はないけれど、わいわい言ってひっかきまわすキャラなので。
ゆう君は度肝を抜くような行動をしてくれますよね。
今後は弟くんの活躍にも期待ですね。
ぜひ期待してほしいです。
どう動くか全然わからないですけど、もう好きなだけひっかきまわしてもらって。
加隈には心労を…ちょっと胃を痛めてもらって(笑)
伊佐美さんにも胃を痛めてもらって。
わちゃわちゃしてほしいなと思います。
すごく楽しみです!
それでは最後に読者のみなさんへ一言お願いします。
いつも作品を読んでいただいてとてもありがたいです。
やっぱり読者の方がいないと成り立たないので、少しでも読んでくださる方がいらっしゃるのはありがたいなと思います。
いつもありがとうございます。
本当に感謝しかないです!
キャラの動かし方からプライベートに至るまで、
たっぷりお話してくださったくにしげ先生。
ありがとうございました。
伊佐美と加隈の今後の展開をどうご期待ください!
☆インタビュー内容へのコメントやご感想は下記まで
comic_info@wwwave.jp